いま日本のクマ問題は、「山のクマ」から「街のクマ」へと局面が移りつつある。2025年度の人身被害は全国238人で過去最多。仙台や福島など市街地に出る“アーバンベア”が新たな脅威になり、国は緊急銃猟を制度化し自衛隊まで投入した。だが最前線を担うハンターは高齢化し、「捕る力」をどう確保するかが次の課題だ。
被害の急拡大(全国で過去最多238人)を背景に、いまや政令市・仙台や福島駅の近くでも遭遇が起きる“市街地のクマ”が新局面に入った。国は対策ロードマップを決め、市街地での緊急銃猟を制度化し、自衛隊の後方支援まで動員している。その一方で、対策を支えるハンターの高齢化という構造課題が残る。希望の芽は、軽井沢のベアドッグや秋田の“すみ分け”のような「殺さず、出没そのものを減らす」モデルにある。
| 指標 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| 秋田県のクマ目撃件数(2025年・11月時点) | 13,000件超 | 秋田県発表 |
| 秋田県の人身被害(2025年) | 58件66人 | 秋田県発表 |
| 秋田県の農林業被害(2025年) | 約3,216万円 | 秋田県発表 |